いずれ大きな壁が立ちはだかるけど理想の女の子が目の前に現れるボタン

おす？

陽キャ男子「うわ、こいつまあた気持ち悪い絵書いてるよｗｗ」
俺「か、返してよ…」
陽キャ男子「お前なあこんな絵ばっか書いてるから彼女出来ねーんだぞ？ｗ」
俺「…」
陽キャ男子「ほらよ」
俺(いつかこの絵の女の子見たいな子が現れたらなあ…)

Ssか

～放課後の帰り道～
俺(早く帰って後もう1枚書こう…)スタスタ
謎の女性「こんにちは俺君」
俺「こんにちは、てか、え！？なんで俺の名前！？どちら様ですか？」
謎の女性「貴方に渡したいものがあります。」
俺「渡したいもの…？てかどちら様ですか…？」
謎の女性「これです。説明は裏側に書いてあります。それでは。」スタスタ
俺「ちょっとどういう事ですか？(いっちゃった…なんだろこの変なボタン…とりあえず帰ろ…)」

別に横から回り込んでしまってもよいのだろう？

俺「ただいま～」
母「お帰り、スイカあるけど食べる？」
俺「んー、後で貰うよ」
俺(よし、絵の続きを書こうかな…)ｶｷｶｷ

母「俺～ご飯よ～」
俺「あ、もうこんなに時間経ってたのか、すっかり夢中になっちゃってた…ご飯食べてお風呂に入ったら宿題しなくちゃ…」

俺「よし、宿題終わりっと…あれ…何か忘れてるような…あ、そうだ！ボタンだ！！」

【いずれ大きな壁が立ちはだかるけど理想の女の子が目の前に現れるボタン】

俺「なんだこれ…理想の女の子…？こんなボタン押したぐらいで本当に理想の女の子が現れんのか…？それに大きな壁ってなんだろ？まあいいや押してみるか」ポチッ
俺「…なんだよ何も現れないじゃないか、はあ、期待して損した…もう寝るか…」

？？「起きて」
俺「まだ目覚まし鳴ってないじゃないか…」
？？「おーい起きろー！！」ユサユサ
俺「んー…え！？どちら様ですか…？って、え？絵？」
？？「やっと起きた！おはよ！何ポカーンとしてるの？貴方が私をここに呼んだんでしょ？」
俺「ボタン！？なくなってる…あれ、僕のノートもない！？まさか…本当に…」

これ前にもみたぞ

俺「えっと…僕の書いていた絵の女の子ですか…？」
？？「そうだけどそう言えば私の名前はなんて言うの？」
俺「名前…そうか名前か、考えた事もなかった」
？？「じゃあ、今考えて！！」
俺「絵から出てきたから絵美なんてどうかな…？」
絵美「うん、気に入った」ニコッ
俺「そんな事よりこれってどういう原理なの？神様がプレゼントしてくれたの？他人に話したら消えてしまうとかそういう制約があったりするの？」
絵美「私もよく分からない、気付いたらここに居たの、他の人に話したら消えるかどうかは別として話しても信じて貰えないと思うけど」
俺「それもそうか…」

俺「所で、理想の女の子として僕の前に現れてくれたって事は、その…」
絵美「ん？」
俺「僕の彼女になってくれるって事？？」
絵美「え、嫌だよw何言っちゃってんのw」
俺「へっ…？」
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
俺「あ、目覚まし学校に行く準備しなきゃ！！」
絵美「ねえ、私は？？」
俺「えっと、部屋でお留守番してて貰ってもいい？」
絵美「えー私も学校行っちゃダメ？？」

俺「ダメに決まってるだろ！それになんて説明するんだよ！」
絵美「んー海外の親戚が遊びに来てて日本の文化を知る為…とか？？」
俺「思いっきり日本人顔だし日本語ペラペラじゃないかとにかくダメなものはダメ！」
絵美「俺君のケチ！」
俺「じゃあ行ってくるから大人しくお留守番しててね！」

俺「ただいまぁ～」
絵美「あ、お帰り！俺くん！どうしたの？なんかあった？」
俺「…何も無いよ？」
絵美「私には言えない事？」
俺「え…？」
絵美「わかるよ俺君が嘘ついてる事くらい、これでも私ずっと近くで俺君のこと見てたから」

俺「実はクラスに馴染めなくて…」
絵美「それは俺君が悪いよ」
俺「え…？」
絵美「だって俺君休み時間はずーっと私を書いてたでしょ？それは私からしたら凄く嬉しい事だけど、周りからしたらなんだあいつ？ってなっちゃうのも無理ないよ」

俺「そうだよね…周りの人に積極的に話しかけてみるよ…」
絵美「うん！頑張って！応援してる！！」ニコッ
俺「…」ドキッ
絵美「どうしたの？顔赤いけど」
俺「な、なんでもないよ！てか今日寝る時どうするの？？」
絵美「一緒に寝ないの？？」
俺「そ、そうだよね、ベッド1つしかないしね、一緒に寝ようか」
絵美「さっきより顔赤いけど変な事考えてる？」
俺「んな訳ないだろ！」

～夏休み～
絵美「ねぇねぇ俺君海に行こ！」
俺「もう夏休み入ってから毎日出掛けてるじゃないか！！」
絵美「いいじゃん別に！！」
俺「たまにはゆっくり休ませてよ…」
絵美「若者が何を言ってんの！ほら行くよ！！」
俺「やれやれ…」

絵美「私祭り初めて！」
俺「あんまりはしゃぎすぎると人とぶつかっちゃうよ！」
絵美「あ、俺くん私ちょっとトイレ行ってくる！」
俺「わかったここで待ってるね！」
絵美「すぐ戻るねー！！」
絵美(あれ…ここどこだっけ…)
俺(絵美遅いな…)

絵美(どうしよ…道分かんなくなっちゃった…)
俺「はぁ…はぁ…えみ！！」
絵美「俺くん…？」
俺「全く探したっ」
絵美「寂しかった」ギュッ
俺「えみ…？」
絵美「ありがとう俺君探しに来てくれて、いっぱい色んな所に連れてってくれてありがとう…」
俺「どうしたんだよ、これからも時間あるしもっと沢山色々な所に行こうな」
絵美「ねえ俺くんもしも私が居なくなっちゃったらどうする…？」

俺「居なくなっちゃったらってどういう事？」
絵美「ううんなんでもない…」
俺「えみ？どうしたの？なんか変だぞ？」
絵美「へへっちょっと感傷的な気分だっただけ！出店見て回ろ！！ 」
俺「うん…？」

絵美「俺くん寝た…？」
俺「zzz」
絵美「あのね、俺くん…私、もうすぐ消えちゃうんだ…私ね俺君が書いてくれたページ数分しか存在出来ないみたいなの…俺君が書いてくれたページ数は92ページ、今日は私がこっちにきて91日目…明日で消えちゃうんだ…」
俺「…」

俺「えみ…今の話本当…？」
絵美「俺くん！？起きてたの？いつから聞いてたの？」
俺「最初から聞いてた、そんな事より今の話本当なの？」
絵美「…うん、本当。」
俺「そうだ俺がまた何枚も絵を描けばそれで！！」
絵美「ううん、ダメなんだそれじゃあ、俺くん1度私の絵描いてくれた事あったでしょ？それでも私の存在出来る日数変わらなかったんだ」
俺「なんでだよ！なんでもっと早く言ってくれなかったんだよ…」
絵美「言えないよ…だって私が居なくなることを伝えたら、絶対に寂しそうな顔するでしょ、私はいつも通りの俺くんで居て欲しかったから、そんな俺くんの事がずっとずっとこっちに来る前からずっと、大好きだったから」

俺「俺もえみの事が」
絵美「俺くん！！その先は言っちゃダメだよ」
俺「俺もえみが好きだこうして君と出会うずっとずっと前から」
絵美「ばか…」
俺「最後にデートしようカップルとして」

絵美「ねえねえ俺くん、今日1日俺君のことぴっぴって読んでもいい？」
俺「なんでぴっぴなんだよw」
絵美「だって彼氏のこと彼ピッピって呼ぶんでしょ？でもそれだと長いからぴっぴ！」
俺「なるほどwじゃあ俺はなんて呼ぼうかな」
絵美「絵美がいい！」
俺「そのまんまじゃんｗ」
絵美「それでいいの、俺くんがつけてくれた大切な名前だから」

～23時55分～
絵美「ぴっぴ今日1日ありがとう凄く楽しかったし幸せだった」ニコッ
俺「絵美…行かないで…」
絵美「俺くんはきっといい人見つけて幸せになるの！」
俺「俺は絵美じゃなきゃダメだよ…」
絵美「そしてクラスの人達とも仲良くして少なくてもいいからなんでも話せる友達を作る事！」
俺「絵美俺は…」
絵美「約束して…？じゃないと私…安心して帰れないよ…」
俺「…」
絵美「俺君…」
俺「約束するよ、きっといつかいい人見つけて幸せになる、いい友達も見つける。約束する！！」
絵美「大好き」チュッ

～10年後～
俺(よし、今日も上手く書けたぞ)
ガタンッ
？？「あ、ごめんなさいノート落としちゃって」
俺「あ、いや全然大丈夫ですよ」
？？「所でとても可愛い女の子の絵だねぴっぴ」
俺「ありがとうございます…って…ぴっぴ…って…え！？」
？？「全くもう…あんだけかっこいいセリフ吐いといて何10年も引きずってんの？」
俺「絵…美…？」
絵美「流石にほっとけなくて来ちゃったよ」ニコッ

指摘された点を改善しました

おしまい